徳之島徳洲会病院 院長 藤田安彦

徳之島徳洲会病院

院長 藤田 安彦

徳之島徳洲会病院(鹿児島県)は徳洲会のシンボル的な存在であり、1986年10月1日開院し、歴代の院長、職員、住民の方たち、応援の先生方、行政の方々の血の滲むような努力と愛情によって支えられてきました。

開院から33年以上経過し、建物もかなり老朽化しており、そろそろ建て替える時期で、職員の平均年齢も高齢化してきております。私も院長として赴任してから5年2か月勤務し、62歳となっています。あとを託す人が必要であり、徳洲会文化を継承して次世代にバトンタッチするためには、新築移転の必要があります。最新の医療機器をそろえることは必要条件ですが、住民に愛され、信頼される病院になるためにも、どのように人材を集め、育てていくことができるかどうかも院長の責務のひとつです。医療の進歩や少子高齢化の荒波のなか、いかに地域に根差した医療を展開していけるかを考え、知恵を絞って徳之島にふさわしい病院を建てる気概で新病院計画を進めていきたいと考えております。

2017年3月7日、奄美群島などが国立公園年指定され、来年以降には世界自然遺産に登録される可能性が高くなりました。しかし、いかに人口を増やし魅力ある島にしていけるかが今後の課題です。将来は医療系学校を創設し、高校卒業後も島で進学できる環境をつくりたいと考えています。

今後の徳之島の医療を考えていく上で、高齢者人口も増えて独居で暮らす人も多いため、認知症の人たちに対してどういう支援をしていくかが課題として挙げられます。徳之島は従来からお互いに助け合いの精神が強く、郷土に対する愛郷心も高い島でした。これからの時代においてもこの「結い」の精神を大事にしていくことが不可欠です。行政、病院、職員、地域の皆様が一緒に地域の医療・教育・福祉を支えていく体制づくりが求められています。